弊社が手がけていた医療施設のリノベーション工事がほぼ完了しました。
病院だった建物をお子さんが多く使う施設として新たに使用するということで、公共的な雰囲気の建物だったものを、木をふんだんに使用することで、よりあたたかみを感じられる内装へとリノベーションしました。
メインとなる部屋のリノベ前、リノベ後です。手洗いスペースをメルクシパインの集成材で造作し、鉄筋コンクリートの柱部分を丸くデザインすることで、柔らかい雰囲気の部屋となりました。
一般的なメラミン素材のカウンターだとどうしても味気ないですが、木板で作成した手洗いカウンターとすることで、部屋のなかのアクセントとして、あたたかみのある空間形成に寄与しています。
こちらは、トイレのリノベーション前とリノベーション後。
トイレも普通のありきたりなパーティションだったものを、すべて大工さん造作による、シナランバーコア材を使用した木製パーティションとしました。一般的なグレー色のパーティションと比べて、トイレ室内の雰囲気が全然違います。こちらの洗面台も木板を使用してカウンターをつくっています。
トイレ内のカウンターも木板を使用して作成しています。こちらは女子トイレなので、全体的にピンク調の仕上がりです。
多目的トイレも大工さんが造作でつくっていますので、温かみのある空間となっています。車椅子の方はトイレの使用時間が普通の方よりどうしても長くなりますから、より快適な空間であることが求められます。
多くの人が使用する建物におけるトイレの立ち位置って、結構重要だと思っています。お店や飲食店で居心地のいいトイレがあると、この店舗はいいところだなと感じられたりするものですしね。
こちらは出入り口にある風除室です。壁部分には杉板を貼り付けています。
風除室も最初に建物を訪れる人が目にする場所ですから、温かみがある雰囲気だと建物に入りやすくなると思います。
お子さんが多く使う医療施設ということで様々な試行錯誤はありましたが、こうして完成してみると、まあ綺麗にまとまった形で引き渡せるのかなと、ちょっとホッとしています。
これからこの建物を使う人たちから、より多くの笑顔が生まれることを願っています。